この説教の音声は本ホームページ「説教視聴」サイトで聴くことが出来ます。このアウトラインを合わせてぜひお聞きください。福音の説教の音声を聞くすべての人の上に祝福が豊かにありますよう、お祈りいたします。
2024/10/13 仙台南吉成キリスト教会 礼拝説教:主任牧師 銭谷幸器
ハガイ書講解「老聖徒と神殿⑤」ハガイ書2章15~19節 礼拝式次第
Ⅰ いつ信仰は与えられるのか~まだ祝福を見ていない時間帯
信仰は神の贈物です。私たちが自分から生み出すもの、作り出すものではなく、神によって与えられるものです。ではいつ、どのように信仰は与えられるのでしょうか。キリスト者であるならば誰もがより強い信仰を欲しているはずです。ハガイ書がそのことを教えています。一度は滅んだ祖国と神殿の再建を許されたユダの民ですが、困難が生じて神殿再建を放棄してしまいました。しかし老預言者ハガイのことばによって悔改めた民は再び神殿建設に従事します。しかし三ヶ月が過ぎたころ試みの時を迎えました。冬の種まきを終えた時、「果たして本当に祝福されるのか?」と不安になったのです。神が祝福すると言ってくれたものの、まだそれを見ていない時間帯でした。かつては神を後回しにしていたため、神の祝福を受けられずに不作が続きました。悔い改めたはずでしたが実際に種まきを終えると「また不作になるのではないか?」と思ってしまったのです。いわば彼らは過去の支配を受けたのです。過去の失敗体験に縛られ恐れたのです。皆さんも過去の失敗体験に縛られた経験がないでしょうか?「また同じことが起こるのではないか?」「また同じ失敗を繰り返してしまうのではないか?」「結局、前回のように最後は泣いて終わるのではないか…」。これがユダの民の間で、信仰の領域で起きていたのです。「神に立ち返っても、結局、不作になってがっかりするのではないか…。」
この不安を打ち破ったのはハガイの言葉~みことば~です。ハガイは「これまで」ではなく「これより後」を見るように励まします。確かに、ユダの民はかつて神を後回しにしていました。収穫が少なかったのも事実です(15-16節)。しかし、すでに悔改めたのです。この三か月、必死で主に仕えて来たのです。もう昔の彼らではありません。だから前と同じ結果になるはずはない!神は必ず収穫を祝福して下さるとハガイは宣言したのです。
神の祝福をまだ目で見ていない時間帯があります(19節)。確かに神は祝福して下さると言って下さった。しかし、まだそれが現実には起こっていないのです。この時間帯の戦いは激しいものがあります。そこで過去に戻ってしまい、支配されるかもしれません。やはり祝福さないのではないかという思いを抱くことがあります。しかし神はこの時間帯こそ、みことばによって信仰を創造して下さるのです。それも「神は必ず祝福してくださる」という信仰です。
Ⅱ どんな信仰が与えられるのか~神の祝福を信じる信仰
今、神が本当に祝福して下さるのかと不安の中にいなかったでしょうか?自分などは神に祝福されるはずがないと思っていなかったでしょうか?クリスチャンになっても何も変わらなかったし、これからも変わらないと諦めていなかったでしょうか?
福音の宣言。これよりのち、神はあなたを必ず祝福すると言っています。
「これまで」ではなく「これより後」を見ましょう。今のあなたは昔のあなたではありません。今、あなたはこの説教を聞いているのです。神から離れて生きていた時のあなたとは別人です。あなたは主イエスを信じて洗礼を受けたはずです。神に関係なく生きている人生は終わりました。主イエスの十字架により全ての罪が赦され、神と共に生きる新しいいのちが与えられました。かつてのあなたではありません。神はあなたを祝福出来ない理由を失っているのです。だから前のようにはなりません。神はあなたを必ず祝福して下さいます。今日、この信仰に新たに与りましょう。
老聖徒は幾度となく「祝福をまだ見ぬ時間帯」を潜り抜けて来た方々です。そして神の祝福を信じてそれを与えられる体験を積み上げて来た方々です。老聖徒の証に耳を傾け、この祝福を信じる信仰に生きていきましょう。。
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